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専門性とネットワーク

初夏

事務所の決算が近づき、顧問の会計士の先生と打合せを持ちました。
せっかくなのでこの機に、日頃抱いていた疑問をぶつけてみました。

:会社の業務でリモートワークするため、自宅をリフォームするとします。
 そのリフォーム代って、会社の経費として扱ってもらえるのでしょうか?

|そうですね‥、リモートワークには他にもいろいろ課題がありましてね。

会計の先生が、頭をかきながら 曰くは
|たとえば‥、ある優秀な方を採用するとします。その方は遠方に居ます。
 リモートワークで月に1、2回出社。その費用は通勤費となるのか‥?

:いや。私だったらまず、その彼(彼女)には 独立 してもらいます。
 そして、協力業者として業務を委託するかたちをとりますね。
 私にとっては、雇用するというリスクがなくなります。
 彼(彼女)には、他からも受注できるチャンスが広がります。

話は、いささか脱線。
|そうですね‥、そういったネットワーク。大切ですよねぇ‥。
 私は個人や企業の会計を主が専門なんですが、相続の相談もありましてね。
 もう‥、内科医に外科手術の依頼が来ちゃったようなものですよ。
 会計士にも各々得意分野がありましてね、得意分野でない仕事の場合は
 その専門の会計士に委託したり、チェックをしてもらうことにしました。
 相続も、仲間の相続税専門の会計士に評価額を見直してもらったんですよ。
 そしたら、相続税 一千万円も安くできましたよ。


それはまさに、私が実践している仕事の仕方でした。

会計士さんと同じく、われわれ建築家にも、それぞれ得意分野があります。
もともと意匠設計にたいして、
構造設計や設備設計といった専門分野への業務委託は一般的でありました。
ただ、社会の変化と同じように、建築の仕事もますます複雑化しています。
さらに特化した専門性が求められることがあります。

特化した専門性がネットワークでつながって、作品はつくられます。
私が事務所の屋号を SOCIUS(仕事仲間)としている所以です。


※写真は、気持ちのよい初夏の風景。 とくに意味はありません。


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